英検とTOEICを様々な点から比較!それぞれの試験に向いている人とは?


どちらも受験者数が非常に多く、何かと比べられることの多い

英検」と「TOEIC

そんな2つの資格試験について様々な点から比較しました。

英検とTOEICの主な比較

試験日程

英検が年3回のペースで行われるのに対し、TOEICは年10回のペースで試験が行われます。また英検は合格までに一次試験と二次試験の2回試験を受けなければなりません。

こうした点を考えると、TOEICのほうがスケジュール的に多くの人が受験しやすい試験だといえます。

資格の国際性

英検が日本国内のみの試験であり海外では通用しない資格である一方、TOEICは世界150か国で行われている国際的な資格試験です。そのため外資系企業や国際的な場所で英語力を証明したいときは英検よりTOEICのほうが優れていると言えます。

ただいくら国際的といっても、TOEICに本気で取り組んでいるのは日本人と韓国人だけという話もあるくらい受験者の国籍に偏りがあるのも事実です。したがって国際性の面だけを取り上げて「TOEICのほうがいい」と決めつけるのは無理があるのではないかと思います。

判定方法

英検が1級から5級までの7段階で合否がでるのに対し、TOEICは合否ではなく各受験回共通のスコアで判定されます。そのため英語力の伸びを継続的に測定するのにはTOEICのほうが適していると言われています。

ただこの点に関して、2016年のリニューアル後の英検では、各級においてTOEICのような共通のスコアで判定する方式に変わりました。そのため同じ級を受ける分には、英検でも英語力の伸びが以前より分かりやすくなりました。

取得のメリット

2つの資格の漠然としたイメージを一言で表すと、英検は「アカデミック」、TOEICは「ビジネス」といった印象になると思います。

それゆえ単位認定や入試優遇は英検のほうが充実していますが、採用などのビジネスの面ではTOEICのほうが重要視されている傾向があります。

こうしたことから、高校生だから英検、就活に必要だからTOEICなど目的に応じてどちらを受けるか決めるのが良いでしょう。


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英検もTOEICも有効期限はない

英検とTOEICの違いとしてよく言われるのが「有効期限の違い」です。英検は一度取得すると一生涯その肩書きを使えるけど、TOEICはその後2年間しか有効じゃないという話は有名です。

しかし結論から言うと、この話はデマ

公式サイトのよくある質問にも「有効期限はありません」としっかり明記されています。

TOEICでよく言われる「2年間」というのは、TOEIC側があなたのスコアを保存しているのが2年間だけですよという意味です。なのでスコアレポートや公式認定証を再発行してもらうときは、過去2年以内の試験でなければ再発行してもらえません。しかしTOEIC側の「2年間」の意図が誤解されて広まり、有効期限が2年間という話が一般化されてしまいました。

したがって履歴書などに記載する際も、取得年月を正しく記載すれば取得から2年以上経過していても全く問題ありません。

この点に関する英検とTOEICの違いはないのです。

問われる英語力

一般的に言われる英語力とは「スピーキング」「ライティング」「リスニング」「リーディング」の4つの力のことを指します。

これを踏まえた上で試験内容を見ると、英検がこの4つの力の全てを測定している一方、TOEICはリスニングとリーディングの2つだけに特化した試験になっています。TOEICにはL&R以外にもスピーキングとライティングに特化したS&Wもありますが、受検者数は非常に少ないです。

こうしたことを考えると、TOEICより英検のほうがバランスがいい試験だと言えると思います。

級別問題と統一問題

英検とTOEICの違いを問題形式という観点から見たとき、一番違うのは英検が級ごとに問題が異なるのに対し、TOEICは全受験者共通の問題であるということです。

つまり英検の場合は受検者のレベルに沿った問題が出されますが、TOEICではネイティブ並みの英語力の人と英語初心者が同じ試験を受けることになります。

これによりどんな違いが生まれるか項目別に見ていきましょう。

ボキャブラリー・長文読解

英検では級によって単語のレベルが大きく異なるので、3級くらいのあまり高くない級を受ける際には覚える範囲が狭く対策がしやすいです。そのため長文読解の問題にもその級の語彙を押さえておけば容易に対応することができます。

一方TOEICは最低限2級~準2級レベルの語彙力がないと問題に対応するのすら難しいテストとなっています。そのため語彙力が不十分だと、長文読解でもさっぱり分からなかったということになりかねません。

ただし英検1級ともなると、TOEICの試験では出題されないようなレベルの難しい単語も普通に出されるので、語彙の面ではTOEIC以上の難易度になります。

こうしたことを考えると、ある程度語彙力に自信がつくまでは英検を受験した方が自分の実力を正確に測れるのではないかと思います。

リスニング

英検では級ごとにリスニング問題の難易度が大きく異なり、その級のレベルに合った問題が出題されます。そのため1級レベルだとかなり高い難易度の問題が出題されます。

一方TOEICではある程度簡単な問題から始まり、次第に難易度が上がっていくという出題のされ方です。そのため序盤の問題であれば英検準2級~3級レベルでも対応できますが、終盤になるにつれ高い英語力がないと問題に対応できなくなっていきます。このため自分のリスニング力の限界がより正確にスコアに反映される試験です。

こうしたことを考えると、自分のリスニング力をより正確に知るにはTOEICのほうが適していますが、自分の語彙や英語力に合ったリスニング問題を受けたい人は英検を選ぶほうがいいでしょう。


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英検の級とTOEICスコアの比較

英検とTOEICでは試験の形式や性質が異なるので一概に比較はできませんが、目安としてまとめましたので参考程度にご覧ください。

英検TOEIC
1級880~990
準1級700~880
2級540~700
準2級400~540
3級以下~400

英検の3級以下をまとめたのは、問題形式のところでも書いたようにTOEICが最低限英検準2級レベルの英語力がないと対応できない試験だからです。まだそのレベルに達していない人は、焦らずじっくり基礎から固めましょう。

まとめ

ここまで英検とTOEICについて色々と書いてきました。

それをもとに、英検とTOEICそれぞれどんな人がどちらを受けた方がいいかをまとめたいと思います。

英検を受けた方がいい人

・英語初心者

・高校生以下の学生

・趣味として英語を学習している人

TOEICを受けた方がいい人

前提:英語中級者以上

・大学生などの就活生

・会社員やビジネスで英語を使う可能性のある人

・英会話が特に苦手な人

もしどうしても自分がどちらに当てはまるのかが分からないという人であれば、どちらの試験も受けてみるというのも一つの手だと思います。違う形式の試験とはいえ同じ英語を対象としているので、英検で学んだことがTOEICでは役に立たないということはありません。それより両者の学習の相乗効果でより英語力が向上する可能性のほうが高いです。

英検とTOEICはおそらく今後も2大巨頭として君臨し続ける資格だと思われるので、機会があれば積極的にチャレンジしてみましょう。

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